ストレスが頭皮の血管を収縮させ、薄毛の原因に?

毛乳頭のイラスト皆さんは、髪が作られる仕組みをご存じでしょうか。毛髪を作るためには、頭皮へ張り巡らされた毛細血管をつたって、栄養が届けられなければなりません。ここに大きく影響するのが自律神経です。

この記事では、髪の作られる仕組みと自律神経の働き、ストレスによる自律神経の乱れが引き起こす薄毛・抜け毛・AGAなどの問題について詳しく解説していきます。皆さんの大切な髪を守るためにもぜひ参考にしてください。

そもそも髪はどのように作られている?

毛の周期髪の毛を生成し、成長させるうえで欠かせないのが、「毛母細胞」の働きです。毛母細胞というのは、頭皮の毛穴のいちばん下にある「毛乳頭」の周りにある細胞のこと。この毛乳頭を取り囲んでいる部位は、「毛球」と呼ばれ、髪の成長を支える役割を担っています。

毛母細胞は、毛細血管が頭皮に運んできた栄養分や酸素を毛乳頭から受け取り、それらをもとに細胞分裂を繰り返します。これは、毛乳頭からの指令を受けてのこと。ここで分裂し、増殖した細胞が毛穴から押し出され、角質化したものが髪の毛です。また、毛母細胞はメラニン色素で髪の毛を黒くする働きをも担っています。

こうした仕組みを理解すると、毛母細胞が毛髪の成長にとっていかに大切な組織であるかがおわかりいただけるでしょう。仮に、何らかの理由で毛母細胞の活動が休止したり、弱まったりした場合、髪の毛は順調に成長していくことができないのです。

自律神経の働きとは?

交感神経と副交感神経この毛母細胞と同じく、髪の毛に大きな影響を与えるのが、自律神経の働きです。一見、髪の毛とは何の関わりもないようですが、髪の毛の生育に大きく関わります。心臓や肺をはじめとする多くの内臓器官を調整する働きを担っている神経が「自律神経」です。

これは、自分の意志でコントロール可能な体性神経とは異なり、自分ではコントロールしようのない神経で、交感神経と副交感神経の2つから成っています。交感神経と副交感神経は、まるでシーソーのように互いのバランスをとりながら、身体の状態や外的な要因に合わせて役目を果たしているのです。

仕事したり集中したりするときには、体温の調整や血圧コントロールを担う交感神経が優位になります。また、リラックスしたり眠っていたりするときには血管を広げる作用がある副交感神経が優位になり、身体の状態を細やかにコントロールしているのです。

これをわかりやすく表現すると、交感神経が優位になっているときは「アクセルのかかった活動モード」、副交感神経が優位になっているときは「ブレーキがかかった休息モード」ということになるでしょう。

ストレスが自律神経のバランスを乱す

この交感神経と副交感神経の絶妙なバランスが崩れると、精神的にも身体的にもさまざまな悪影響が現れ始めます。そのひとつが、薄毛・抜け毛・AGAにつながる血流の悪化です。自律神経について先にご説明した理由は、自律神経の乱れが血流の悪化を引き起こすからです。ここでは、その理由をご説明しましょう。

現代は、ストレスフルな社会だといわれています。そんな社会の中で、過度なストレスを受けると、交感神経が優位になり、血糖値の上昇・血圧の上昇・胃酸の分泌促進といったトラブルが生じやすくなりがちです。自覚症状としては、倦怠感やだるさ、手足の冷え、こり、胃の不調、頭痛、不眠などが挙げられます。

交感神経が優位になり続けた結果、血管が収縮され血流が悪化し栄養分を含んだ温かい血液が全身に行き届かなくなるのです。さらに、血液中の疲労物質や老廃物も代謝されなくなっています。

血流の悪化が引き起こす薄毛・抜け毛・AGA

毛乳頭

毛の周期
自律神経の乱れによって血行不良が起こると、ただでさえ細い頭皮の毛細血管に血液が行き渡らなくなり、栄養や酸素が運ばれにくくなります。これによって、頭皮は栄養不足の状態に陥ってしまうのです。髪の毛を育成する毛母細胞には、血管によって運ばれる栄養分が不可欠です。

栄養不足の状態では、毛乳頭に栄養が届かず、細胞分裂するようにという毛母細胞への指示も弱くなってしまいます。この結果、髪の毛の成長サイクルに大きな乱れが生じてしまうのです。すべての髪は、成長期・退行期・休止期というサイクルを5、6年周期で繰り返します。

通常であれば、休止期の後は再び成長期へと戻っていくのが一般的です。しかし、ストレスによって毛母細胞が順調に働かなくなると、このサイクルにも問題が発生します。なぜなら、成長期の短い髪が出てくるからです。

これによって、髪の毛が細く短くなります。次のサイクルも、同じことを繰り返すと、さらに細く短くなり薄毛や抜け毛、AGAと呼ばれる状態になるのです。

まとめ

ここでは、髪の毛の生える仕組みと薄毛に至る一連の流れを解説してきました。ストレスによって血流が滞り、髪の毛を育てる細胞にまで栄養素が行き渡らなくなった結果、薄毛や抜け毛、AGAが進行するリスクが高まります。

しかし、ストレスだけがこれらの問題の原因ではありません。さまざまな要因が複合的に絡み合い、今の頭皮の状態を作り上げています。ただ、ストレスを解消することが悩み解消の第一歩であることは間違いありません。

頭皮の状態を必要以上に「薄くなっているかも」と、あまり深刻に考えすぎないことも大切です。また、仕事をするうえでも「ちょっとした息抜きの時間をとる」「適度な運動をしてみる」「睡眠時間を十分にとる」といった習慣をつけ、血行を少しでも改善することが、髪の毛を守ることにもつながります。毛母細胞を取り巻く環境を改善すべく、最初の第一歩を踏み出してみましょう。

記事の参考URL

https://shinwa-dr.net/qa/usuge/18/

https://www.aderans.co.jp/kamiwaza/usugeno_taisaku/archenemy_of_stress_hair

https://www.ruan.co.jp/column/usuge/hair-matrix-cell

https://news.mynavi.jp/article/20150916-hair/

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