増毛がもたらした妻との出会い。芽生えた家族への感謝の気持ち

犬と散歩をする家族

「私は今の増毛がとても気に入っていて、もう25年以上になりますね」

見た感じも若々しく、とても50歳半ばには見えない。

若い頃は薄毛を気にしていて、すさんでいた時期もあったらしいが、「今はとても幸せな時期ですね」と家族への思いも隠さない。ただ、まだ幼い娘が大きくなって反抗期を迎えた時に自分は父親としてどう対応すれば良いだろうか、とそれが少々心配らしい。

そう語る彼の表情は今、幸せに溢れている

薄毛への仲間からのイジり。そして異動へ

僕は若い頃はメカニックの仕事をしていた。すでに髪が薄いことを気にはしていたが、会社の仲間以外の人と会うこともほとんどない職場だし、後頭部の薄さを隠すように髪をオールバックにしていたが、特に他に何か対策を施すというようなことはしなかった。

ところが自動車業界の状況が変わって、整備から営業職へと回されることになった。

どちらかというと、人付き合いは苦手であり、人前に出るとなると、薄くなってきている髪のことも気になる。

実際、髪のことでは仲間からイジられることもあった。

社員旅行でグアムに行ったときのことだが、当然みんなで海水浴を楽しむことになる。そうすると当たり前のことだが髪が濡れる。濡れると薄くなってきた髪はとても良く目立つ。みんなから「きてるね!」と更にイジりに拍車がかかるようになった。

この現状を脱したいという思いと、営業職に異動することもきっかけとなり、増毛することを決意した。

増毛でも海外ブランド?怪しさの中の期待

確か新聞広告だったと思う。今まで聞いたことのない会社だったが、何か他の会社とは違うような方法での着用で、しかも海外(ドイツ)の製品らしい、ということも自動車業界にいた自分には魅力として映った。

より名の知れた会社もあり、普通なら比較するところではあるのだが、僕の場合は最初に出会った上にスタッフの対応が丁寧だったので、この会社の増毛を始めることにした。

最初に製品を着けたときの感動は今でも忘れない。自分が求めていた髪のボリュームが甦った。と同時に「周囲にどういった対応をすべきか?」という不安もあった。

僕は腹を決めて、本当に近しい上司や仲間に「ちょっとやってみたんだ」伝えてみた。

すると、

「すごいね!」

「うん、雰囲気が変わったね!」

「いいね!」

という反応が返ってきた。

その後は何事もなかったかのようにすんなり受け入れてくれた。おそらく髪は増えたが、そのスタイルの方が似合うから受け入れられたのだろうと思っている。

増毛で積極的になり、転職も!

家族の反応はというと…

増毛した時は独身でまだ実家に居たのだが、「なかなか良いじゃない!」

「いくらくらいしたの?」

と上々の反応だった。

父親の髪がすっかり薄くなっていたこともあり、好意的に理解してもらえたようだ。

増毛して変わったこと。

あれだけ気になっていた一目、特に女性の目線が気にならなくなった。人の目が気にならなくなると、自分のやることに何でも集中できる。そのせいか、何に対しても積極的な気持ちになれたのではないかと思っている。

積極的になったことは、いつしか職まで変えていた。

会社内でテクニカルから営業職に移ったことが増毛をした最大のきっかけではあったが、それを飛び超えて、さらに人との対面が基本になる職の会社に移った。

増毛がもたらした妻との出会い。そして家族のありがたさ

その新しい職場で、今の妻との出会いがあった。

会社の受付業務をしていた妻とは、最初は仲間同士で知り合い、とてもフィーリングが合ったので1年後にはお付き合いをすることになり、やがて結婚へと発展していった。

妻と出会った時は既に増毛をしていたが、最初は気づかなかったようだ。

髪を触られたこともあり、「気付かれたのかも」と思っていても、実際どうなのかがわからない状態が続いたので、結局自分から告白した。

まだ結婚前のことだったが、ありがたいことに彼女は「最初から言ってくれれば良いのに」と笑顔で返してくれた。そのお陰で気まずくなることもなく、僕たちの関係が損なわれることはなかったのだ。

今は幼稚園の年長になる娘が居るが、50代も半ばにさしかかると、他の親御さんたちよりは随分と年上ということになる。ところが、父兄会や送り迎えで会うと、「お若く見えますね」と言ってくれる。これは正直かなりうれしい。

今は娘もまだ小さいが、いつかは反抗期も来るだろう。「娘にどんなタイミングで話をすればよいのか?また、どう話せば良いだろうか?」

今が自分にとってとても幸せな時期だけに、それだけが一番の心配と言えるが、それは贅沢な悩みというものだろう。

今はなるべく家族で一緒に居られる時間を大事にしていきたい。そう思えるのも、髪の心配を早くから解決できたところが大きいと思っている。

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