夫婦の絆を深めるウィッグの力って?

窓の外を見る男性

もうすぐ70歳を迎えるそうだが、堂々したしぐさと、はつらつとした印象は、まさに社長という立場を思わせる。

「スマートで整った容姿を大切にしたい」という気持ちを抱えるのも納得がいく。業務を取り仕切る立場でもあり、会社の顔である社長も務めるからこその思いなのだろう。持ち物や服は、買うことができる。でも髪型は、どうだろう。ふと立ち止まり、自分のことを振り返った時に増毛を決めたそうだ。

増毛をしに、大手メーカーに足を運んでから約30年。大好きな野球に思い切り打ち込むことができ、おしゃれも楽しむことができるようになったと嬉しそうに話す。何より、「美容師の女房が、毎朝セットをしてくれるんだ。恵まれてるよね」と、話す口調が一段と優しかった。

増毛という手段は、社長という社会的立場を支えながら、夫婦のかけがえのない時間も作っている。そんな日常の様子を、ひとつひとつ思い返しながら教えてくれた。

 

 

ウィッグをしていて、気になっていたこと

職業柄いろいろな方と接する私は、社会に出て十数年が経ち、ふと、自分の容姿が気になった。服装や靴、持ち物などは、気にかけていけば良くなっていく。でも、髪型はどうだろう…と。

代々、ある程度の年代に入るとおでこのあたりから薄くなっていく家系のため、私にも、その傾向が表れるのかなと気にしていた。社会に出るようになって数年が経ち、30代に突入した時、鏡を見て「これではいけないな」と、増毛をすることを決めたのだ。

当初から違和感なく見られるには専門家に頼ろうと決め、大手メーカーの金具式のウィッグをつけるようになった。当時は髪の毛の量も多く、「気になるところがカバーできればOK」という感覚だった。でも、いざウィッグをつけてみると何をするにも気になってしまう。

野球帽とバッド

風の強い日など特に気になるし、大好きな野球をする時は本当に不便。激しい交錯プレーや野球帽の付け外しで、このウィッグも一緒に取れてしまうのではないかとヒヤヒヤしたのだ。

新しいウィッグとの出会いと女房の力

ウィッグをつけはじめて約10年が経過し、仕事の都合で上京した際、新聞広告で編み込み式のウィッグがあることを目にした。これまでのウィッグからの変更だったが、美容師の女房と話を聞きに行き、即決したことを覚えている。

30代後半で結婚をした私たち。女房は、身だしなみや服装のチェックをしてくれるパートナーだ。私自身は、もうこの年齢だし「身だしなみなんて、どうでもいいかな」と思うが、女房は、今もきちんと言ってくれる。そこで気をつけるようになるし、女房の言うことを聞けば、間違いはない。

そんな女房からは、編み込み式のウィッグにする際「外さなくてもいいことと、シャンプーがそのままできること、それが一番」と助言をもらっていた。実際に、スタッフから話しを聞いてみると、そのとおりの仕様だったので、すぐに賛成してくれた。

「人に見られる」ということへの不安

編み込み式は取り外しをしなくていいし、シャンプーもできる。野球をしていても、そんなに気にならないので「これは最高だな」と感じていた。

思い悩む男性

ただ、不安な気持ちはある。最初の金具式のウィッグの時も、なんとなく後ろから見られたくないという気持ちがあった。「ウィッグをきちんとつけられているか」「違和感はないだろうか」など、周囲が分かってしまうかもしれないという思いから、頭部はやっぱり見られたくないという気持ちもついて回る。

100%満足できればいいが、不安はなかなか消え去らないもの。女房がセットしてくれると、自分で見えないところも整えてくれるので抵抗は少ないけれど、やっぱり人に見られるというのは、気になるのだ。

夫婦をつなぐ、ウィッグの存在

30代で増毛をはじめ、現在は60代後半。周囲の人に、ウィッグをしているんじゃないかと思われているのかもしれない、と考えてしまうこともある。ただ、年代に合わせてウィッグに白髪を入れたりと、段階的に年齢相応の見た目にしている。きっと、そういうところが周囲には分からない要因なのだろう。

自分の空き時間にメンテナンスにいつでも行ける点やスタッフさんの丁寧な対応にも満足している。何より身だしなみが整い、おしゃれができる。自分の希望する生活スタイルにピッタリ適したことも大きかった。それは、値段には変えられないものだからだ。

それに、我が家では以前から女房がシャンプーも含めて、毎日手入れをしてくれる。今も毎朝、セットをしてくれるが、夫婦の絆を深めてくれるものでもあると、密かに思っているほどだ。

安心して野球をできることで、健康増進にも役立ち、たくさんの人に会っても、接待などで行うゴルフ後に入浴をしても気にせずに、堂々とおしゃれができる。それは仕事もスポーツも現役でがんばれる原動力になっているし、張り合いになる。

手をつなぐカップル

それだけじゃない。このウィッグが、これからも夫婦をつないでくれるだろう。そんなかけがえのないものに出会えて、良かったなと実感する日々なのだ。

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