薄毛で入社3年後の全社同期研修(前編)

前記事で筆者が新社会人になった時のことを書きましたが、今回はその続編。あれから3年後、のことを回想してみます。

社会人も3年目になると、ある周囲の変化に気づきます。

私にとって一番記憶に残っていることは「結婚ラッシュ」ですね。割と年齢が近くて仲の良かった先輩、高校や大学時代同期などの結婚式の披露宴などに招待されることが不思議と重なるんです。すごかったのは大学時代の部の同期が3ヶ月連続結婚式を挙げて、すべて招待され究極のご祝儀貧乏になった記憶があります。

結婚式に参列

そんな社会人3年目の頃。日常の仕事では、こじんまりした営業所に配属されたこともありアットホームな雰囲気だったので、髪のことは気になりながらも周囲でイジる人も少なく、なんとかやっていけました。

「落ち着いてきたかな」と思っているとき、ふいに来るのが修羅場。人生はそう甘くありません。なんと、入社時以来の同期全員研修なるものがありました。そう、薄毛民には恐怖の研修です。しかも宿泊研修!

セミナー

なぜ宿泊研修が修羅場なのかというと、

共同生活ではヘアセットを人前でやらなければならない可能性が高い

時間もかけられない

=日頃のボリュームアップのためのヘアセットができない!

からなのです。

ドライヤーで髪を乾かす

私はこの時期にすでに、ヘアセットでは相当苦労をしていて、いかにボリュームを多く見せられるようにするか試行錯誤していました。

「頭頂部の地肌がうっすらと見えるほどの状態」をごまかすために、私はいわゆる「フリカケ」といわれる黒い粉で頭皮の地肌が目立たないように補色する商品を使っていました。この粉をかけている姿は絶対に見られたくないものです。

育毛剤を頭にかける

さらに、ボリューム感を保った状態で、スプレーで固めることをしていたので、朝30分は洗面所の前で格闘していましたね。夏などはそんなに苦になりませんが寒い冬などは堪えます。

フリカケの類の商品は多くの場面で重宝していたのですが、集団生活の中で隠れて使うことはほぼ不可能です。

さて、どうするか。この時はけっこう悩みました。

この当時出した結論は「太めの油性マジックで頭皮を塗る」ということでした。
集団生活で皆が起きる前にトイレで一人、手鏡を見ながらマジックを塗っていたのです。

油性ペン

そこそこ頭皮が目立たないように補色はできるんですよ、この方法。ただ、頭皮にいいわけないですよね。というか、もっと頭皮の状態を悪くしてしまう行為です。でも当時は真剣に悩んでいて、こんなことを身体に悪いと思わずにやっていたんですね。

そんな努力も虚しく、あいかわらず周囲からは「課長」呼ばわりされていました。

同期全員研修最終日の前夜は「お疲れさま会」が盛大に行われました。そこでも大方の予想通り、「酒の肴」の対象にされました。

おっ、さらに薄くなっちゃったんじゃね?

課長から部長に昇格!!

そんな同期に相槌を打ちながら作り笑いをしている自分を心底情けなく思い、酒を呑みながら何も考えずに放たれる同期の心無い言葉が胸にグサりと刺さりました。

乾杯、ひとりぼっち

久しぶりに同期と会って、再会を喜んだ自分もいる中で、修羅場とも思える研修。

何でこうなってしまうのだろう。「髪が薄い」ただそれだけが理由なのか?俺が何か迷惑でもかけたか??いったい何したっていうんだ…

身体の部位のコンプレックスって、該当者にしかわからない心理や気持ちって、やっぱりあるんですよ。そして残念ながら、若い時分には解決できないことが多いのです。知識的にも、経済的にも。

私はこの研修を機に、大きな決断をすることになります。その決断については、また後日改めて書かせていただきます。