【頭皮がかゆい】今すぐできる対処法~かゆみには根本からの対策を~

「頭皮がかゆい……」

「シャンプーしているのに、かゆみが治まらない……」

頭皮は毛穴が密集しているデリケートな部分です。加えて、紫外線・シャンプー・カラーリングなど様々な影響を受けます。それゆえにトラブルが起きやすいのです。

この記事では、頭皮がかゆくなる原因とその対処法を紹介します。

シャンプーの選び方から生活習慣の改善方法など日常的にできる対策を解説しますので、頭皮のかゆみが気になる方は最後までぜひご覧ください。

やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院 院長 宇井 千穂 先生
やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院 院長
宇井 千穂 先生
1969年生まれ。北里大学医学部を卒業し、現在、皮膚科医・美容皮膚科医として、秋葉原駅近くにある「やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院」の院長を務める。
アトピーを中心とした皮膚疾患の診察のほか、美の研究も行い、美容皮膚科医としての医療も提供。Web雑誌での連載やサプリメントや化粧品の監修など、多方面に活躍の場を広げている。

※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているわけではございません。

頭皮のかゆみ4大原因

まずは、その頭皮のかゆみがどんな原因で起こっているのか、原因を解説していきます。

大きく分けると、頭皮のかゆみは次の4つの原因に分けられます。

頭皮のかゆみ4大原因(皮脂や汚れ・乾燥・かぶれ・脂漏性皮膚炎)

今すぐに頭皮のかゆみの対処法を知りたい方はこちら »

原因① 皮脂や汚れが残っている

頭皮は身体のなかでも皮脂が多く分泌される部分です。

頭皮に皮脂や汚れが溜まっていると、細菌が増殖してかゆみを誘発します。また、毛根が詰まって炎症を引き起こすケースもあります。

こんな人は注意
・シャンプーのやり方が雑
・頭を洗わないことがある

 

要するに、頭皮をしっかり洗えていない状態は危険です。

シャンプーの正しい方法は後ほど解説します。

原因② 頭皮が乾燥している(ドライスキン)

原因①で触れたように、溜まった皮脂がかゆみを引き起こすことがある一方で、皮脂が奪われて頭皮が乾燥している状態も、かゆみの原因になります。

実は、もともと頭皮は顔よりも乾燥しやすいのです。ただでさえ乾燥しやすい頭皮がさらに乾燥してしまうと、皮膚としての機能が低下して、少しの刺激にも敏感に反応するようになってしまいます。

この場合、カサカサになるだけでなく、フケ(乾性フケ)が出ることもあります。

こんな人は注意
・洗浄力の強いシャンプーを使っている
・1日に2回以上シャンプーをしている
・ドライヤーの熱風を頭皮の近くで当てている

 

洗浄力が強いシャンプーは皮脂を必要以上に落としてしまいます。シャンプーの成分に「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸アンモニウム」といった表示がある場合は、洗浄力の強いシャンプーである可能性が高いです。

また、頭皮は皮膚感覚が鈍いのでドライヤーの熱に気付きにくく、近くで当ててしまったり長時間使用したりしてしまうと、過度に乾燥してしまう可能性があります。

原因③  シャンプーや整髪料などによるかぶれ

シャンプーやワックスなどの整髪料、ヘアカラーリング剤などが触れた部分が赤くなり、ブツブツや水ぶくれを起こす「かぶれ」は、かゆみの原因となります。

こんな人は注意
・シャンプーのすすぎが十分でない
・肌質に合っていないシャンプーや整髪料を使っている
・最近ヘアカラーリング剤を使った

 

肌質別のシャンプーの選び方も後ほど解説しています。

原因④  脂漏性皮膚炎

いつまで経っても治らないかぶれは「脂漏性皮膚炎」の可能性があります。

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位にできるカサカサした湿疹です。明確な原因は分かっていませんが、頭皮の常在菌であるマラセチア菌(カビの一種)の増殖にとって引き起こされるという説が有力です。

脂漏性皮膚炎になると、脂っぽいフケが増えて、洗ってもすぐにフケが出るといったケースもあります。

こんな人は注意
・偏った食事をしている
・睡眠時間が十分でない
・過度なストレスをかかえている

 

脂漏性皮膚炎は、皮脂汚れやシャンプーなど外的要因ではなく、ホルモンバランスの乱れやストレスなどの内的要因によって引き起こされます。生活習慣を見直しましょう。

また、本格的な治療には外用薬(塗り薬)が必要になるので、皮膚科の医師に相談しましょう。

その他の原因

ここまで、頭皮がかゆくなる主な4つの原因をご紹介してきましたが、他にも次のような原因でかゆみを感じることがあります。

紫外線も浴びすぎは乾燥の原因となる

降り注ぐ紫外線のイメージ画像

長時間日差しを浴びると、腕や顔などと同じように頭皮も日焼けして、かゆみを生じることがあります。皮膚が赤くなったり剝がれたりするなど、火傷(やけど)の症状が起こりえるのです。

また、紫外線は頭皮を乾燥させる可能性もあります。乾燥した頭皮を守ろうとして皮脂が過剰分泌され、それが頭皮に溜まってかゆくなってしまうこともあります。

頭皮に日焼け止めスプレーを振る、帽子を被るなど、紫外線対策をしましょう。

こんなレアケースも――シラミ・あせも・水虫菌

これまでに紹介した原因以外にも、大人では珍しいですが「アタマジラミ」が発生して頭皮がかゆくなることや、あせも(汗疹)でかゆくなることがあります。

また、「トンズランス感染症」という水虫菌による病気で頭皮がかゆくなることもあります。レスリングや柔道の選手で増えており、一度感染すると治りにくいといわれています。

かゆい頭皮の症状が悪化すると抜け毛が起こってしまう!?

後頭部を掻く男性のイメージ画像

今まさに、かゆい頭皮を気にしながらこの記事を読んでいる方の中には、

「もしかして、頭皮のかゆみがきっかけで抜け毛が起こってしまい、はげてしまうのではないか……?

と心配になっている方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言うと、頭皮のかゆみが必ずしも薄毛に繋がるわけではありません。

しかし、頭皮がかゆいということは「頭皮環境が悪くなっている」ことを意味します。

放っておくと、さらに悪化して髪の毛が抜けてしまうことは否定できません。

例えば、脂漏性皮膚炎は進行すると粃糠性(ひこうせい)脱毛症になる可能性があります。

かゆいということは身体の異常を知らせているサインです。かゆいのを我慢するのはストレスにもなりますので良くありません。

これからご紹介する「かゆい頭皮への対処法」をよくお読みになって、適切な対策を取るようにしてください。

今すぐどうにかしたい……頭皮のかゆみ対処法

かゆみへの一時対処法(氷のうで冷やす・外用薬を使う)のイメージ画像

かゆいからといって、頭皮はかくのはNG!

一時的にかゆみを忘れられるので、ついつい頭皮をかきたくなってしまいますよね。

しかし、頭皮をかきたい気持ちはグッとこらえましょう。

頭皮をかいてしまうと、頭皮の表面が傷つけられます。その傷口から細菌が入り込んで炎症を起こしてしまう可能性があります。

また、かいてしまうとその刺激によって肌が敏感に反応して、もっとかゆくなってしまいます。

かゆい部分を冷やす

頭皮のかゆみを和らげたい時は、かゆいところを氷のうやタオルでくるんだ保冷剤で冷やしましょう。冷やすことで、かゆみを伝えている神経の活動を抑制することができるので、かゆみが落ち着きます。

ただし、保冷剤や氷を直接頭皮に当てることは頭皮に負担となってしまうので避けましょう。

市販の塗り薬や内服薬を使う

かゆみを抑えるために、市販薬を使用するのもいいでしょう。塗り薬・内服薬とも薬局で購入できます。

現在の症状別に適した薬を選びましょう。 

頭皮のかゆみを再発させないための対策

かゆみを抑える対処法があるとはいえ、根本的にかゆみをなくすためには頭皮環境の改善が必須です。

ここでは、日常的にできる頭皮環境の改善方法をご紹介します。

自分に合ったシャンプーを使う

タイプ別のシャンプーのイメージ画像

頭皮のかゆみが気になる方は、普段使っているシャンプーを見直しましょう。

自分の肌質に合ったシャンプーを使うことが頭皮環境を整えるうえでは欠かせません。

市販のシャンプーを大別すると、「高級アルコール系」と「アミノ酸系」に分けられます。大半の方におすすめなのはアミノ酸系のシャンプーです。

アミノ酸系のシャンプーは洗浄成分にアミノ酸系の成分を配合しており、高級アルコール系シャンプーに比べて高価ですが、低刺激なので肌トラブルを起こしにくいです。

ただし、アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱いのでじっくり丁寧に洗う必要があります。

また、自分の頭皮が脂性・乾性・敏感、どの肌傾向にあるかによって選ぶべきシャンプーは変わってきます。下記の表を参考に、選んでみてください。

高級アルコール系シャンプー脂性肌の方
ハードワックスなどの整髪料を使う方
アミノ酸系シャンプー乾燥肌・敏感肌の方

※表は横スクロール可能です

正しい方法でシャンプーする

正しいシャンプー・ドライヤー方法のイメージ画像

正しいシャンプーの方法を知らない人は意外と多いです。なんとなく髪の毛にシャンプーを付けて、ささっと洗って終わり、という方もいるのではないでしょうか?

しかし、シャンプーは正しい方法でやらないと、頭皮の毛穴に詰まった皮脂や汚れを落とすことができません。

シャンプーの詳しい方法は「シャンプーの仕方は考えている?正しい洗髪手順をご紹介!」で解説していますが、ここでもポイントをかいつまんでお伝えします。

正しいシャンプーの手順
① ブラッシングする
② ぬるま湯で髪全体を洗う
③ シャンプーを手のひらで泡立てる
④ 優しくマッサージをするようにシャンプーで髪の毛を洗う
⑤ じっくりと時間をかけてすすぐ

 

シャンプーで髪の毛を洗う前に、ブラッシングをして、ぬるま湯で髪全体を洗いましょう。

ブラッシングをすることで、髪についている汚れが浮き上がります。ぬるま湯はその汚れを洗い流すだけでなく、毛穴を開けてシャンプーをしたときに、頭皮の汚れを落としやすくする効果があります。

シャンプーをするときは、髪の毛ではなく「頭皮を洗う」という意識で、爪ではなく指の腹を使って、皮脂や汚れをしっかりと洗いましょう。

最後に、シャンプーの洗い残しがないように時間をかけてすすぎましょう。

洗髪の後はドライヤーで乾燥させよう
髪の毛はドライヤーを使わずに自然乾燥にしている男性は多いでしょう。
しかし、自然乾燥は、髪の毛を傷めたり、雑菌が繫殖してしまったりする危険性があります。
タオルで髪の毛を拭いた後は、ドライヤーを使って乾燥させましょう。
ドライヤーは20cm程度離して、必要最低限の時間で使用しましょう。

 

生活習慣を見直す

生活習慣(睡眠)に気を配るイメージ画像

頭皮環境は、生活習慣と密接に関係します。生活習慣の乱れはホルモンバランス、自律神経が乱れを引き起こし、頭皮環境が悪くなるからです。

とくに食習慣は栄養の観点からも重要です。1日3食、バランスの良い食事を心掛けましょう。なかでも、タンパク質、ミネラル(亜鉛)、ビタミンは意識的に摂取するようにしましょう。

髪コトが推奨する頭皮環境に良い食べ物、レシピは「薄毛は食べ物で改善できる~髪に良い食べ方、食べ合わせ~」で詳しく解説しています。

また、睡眠不足になると髪の毛の成長に欠かせない「成長ホルモン」が十分に分泌されません。質の良い睡眠は頭皮に良い影響を与えます。

質の良い睡眠を取るためのポイントは次の通りです。

●18時以降はカフェインを控える
●食事は就寝3時間前には済ませる
●スマホやPCを見るのは就寝する1時間前までにする
●日によって、睡眠時間にバラツキがないようにする

 

また、心地よく眠れるパジャマ、枕、マットレスに換えるなど睡眠環境を改善するのもいいでしょう。

毛髪のプロに頭皮ケアをしてもらう

毛髪のプロによる頭皮ケア(スカルプクレンジング)の様子

ここまで、日々の生活の中で取り組んでいただける「頭皮のかゆみ対策」をご紹介してきました。

日常的なケアが大事なのは言うまでもありませんが、自動車と同じように、定期的にプロに頭皮をケアしてもらうことをおすすめします。

家庭での洗髪で落とし切れない汚れも、プロによる頭皮ケア・クレンジングなら完全に取り除くことが可能。さらに、正しい頭皮・髪の毛のケア方法もレクチャーしてもらえます。

スヴェンソンの薄毛専門ヘアサロンでは、毛髪のプロによる頭皮ケア・スカルプクレンジングをリーズナブルな価格で体験できます。ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか。詳しくは以下の公式ホームページをご覧ください。

 

参考文献
田辺三菱製薬「頭皮がかゆい時の原因と対処・治療法
タケダ健康サイト「頭のかゆみの原因 症状・疾患ナビ
日本ヘアカラー工業会「ヘアカラーのかぶれ・アレルギー・誤飲誤食
PR TIMES「8割以上の男性は、頭皮が荒れている!?実は、頭皮にもスキンケアが必要!頭皮は顔よりも乾燥しやすい状態
順天堂大学大学院医学研究科「【環境医学研究所】なぜ、かゆい?|かゆみと真剣勝負、かゆみの克服を目指して
厚生労働省科学研究費研究班(平成17~19年度)「かゆくなってしまったら:掻くかわりに
Dクリニック福岡「【クリニック監修】「頭皮がかゆい!」意外と辛い、頭皮のかゆみの原因と対策
兵庫県医師会「脂漏性皮膚炎で髪の毛が抜ける
日本臨床皮膚科医会「ひふの病気
ココカラクラブ「湿疹・虫刺され・あせも
アイメッド「頭皮のかさぶたを剥がすのはNG!頭皮のかさぶたの原因や対処法
江崎グリコ「良い睡眠ってどんなもの?質を高めるために今すぐ出来る事
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